個人の法律問題を支援する法テラス

個人が日常的な暮らしのなかで出会うトラブルにもいろいろな種類があります。しかし相続をめぐる親族間の対立、不動産の境界争い、借金の返済、離婚などといったトラブルは、単なる当事者間の話し合いで解決できる限度を超えてしまうことがあり、このような場合は弁護士などの第三者に介入してもらうか、または裁判所に訴訟を提起するなど、いずれにしても法律の力を借りて処理すべき問題です。

 

わが国では一般の個人が法律を活用することはそれほどポピュラーなものとはなっていませんので、いざという場合にどのようなところに相談をすればよいのか、その後の手続きをどのように進めればよいのかがわからず、結局は何もできないまま事態を複雑にさせてしまうことが多く見られます。

 

このようなケースに対応して、法律が国民生活にとってもっと身近なものになることを目的に設置された組織が法テラスです。正式には日本司法支援センターといい、司法制度改革の一環で国の法律にもとづき設置されたものですので、単なる民間の団体とは異なります。

 

法テラスに法律問題の専門家として弁護士がおり、その他のスタッフも集まっていますので、法律上のトラブルがあれば、無料で相談ができるサポートダイヤルが整備されています。サポートダイヤルに電話をすると、オペレーターからトラブル解決にふさわしい法律上の制度や各種の相談窓口の案内がありますので、ここから具体的な手続きに進むことができます。

 

個別のトラブルの内容に応じて法律上の判断とアドバイスをすることは、弁護士法などの規定により、国家資格を得た弁護士や司法書士しかできませんので、次のステップとして法テラスの無料法律相談があります。無料相談はあくまでも経済的に余裕がない家庭向けですので、条件を満たすかどうかを確認の上で予約をとり、当日に実際の面談というかたちとなります。